平成27年3月16日-01号 観光対策特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 まず、観光プロモーションについて、お伺いします。
 28ページの海外における観光プロモーションの強化についてですが、海外のプロモーションは大変お金が掛かります。電通などの広告会社を使うと大変高いです。また、区の職員を派遣するのもお金が掛かります。海外でのプロモーションに多くの税金を使うことには、私は反対です。
 30ページには、観光の情報源は国内でもインターネットが65%とあります。海外では、もっとインターネットが使われていると思います。インターネットを利用したプロモーションはお金はそれほど掛かりません。とにかく、お金を掛けない方法を考えていただきたいと思いますが、具体的にどんなことを考えているのか、お伺いします。
◎産業観光部参事(中山誠君) 
 海外への観光プロモーションでございます。
 現状も日本政府観光局に加盟しておりまして、多言語の観光案内冊子をJNTO(日本政府観光局)を通じまして、海外の事務所に発送したり、海外で開催される展示会にパンフレットを配布するというような取組はしております。しかしながら、なかなかそういった取組では限度があるということ。それから、いろいろな方面からの話を聞きますと、現地の海外の政府ですとか、旅行会社と直接つながりを持つことが大変重要である。あるいは、職員が現地に赴いて状況を把握するということも大変重要であるということが分かりましたので、今後は海外へ出向いてプロモーションを行うということを考えております。ただ、経費の面もありますので、日本政府観光局、あるいは東京観光財団などを通じた出展などによりまして、できるだけ経費が掛からないように努めてまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、36ページにあるすみだ文化ゾーンについてですが、42ページにあるように、墨田区の外国人対象の調査によって、相撲体験、相撲観戦が大変ニーズが高いと分かっています。私が、いつも申し上げているように、相撲が圧倒的に人気があるのですから、もっと相撲協会と相談していただきたいと思います。両国国技館での本場所は1月と5月と9月しかありません。それ以外の時期に日本人が外国人観光客のために、相撲体験や相撲観戦をしてもらう機会をつくることがとても大事です。それによって、両国地域の観光客の数は大きく増えると思います。私は、補助金を相撲協会に出したほうがよいと思います。是非、相撲協会と真剣に協議していただきたいと思いますが、これまで何か相談をしているのか、お伺いします。
◎産業観光部参事(中山誠君) 
 本会議の質問にもございましたとおり、私どもも相撲といいますのは墨田区の観光資源として大変重要なものだと考えております。相撲協会とは、これまでさまざまな場面で、観光協会の理事にもなっていただき、いろいろ打ち合わせをさせていただいているところでございます。それで、本会議の答弁にもございましたとおり、相撲教習所で修学旅行生に相撲体験していただく、こういったことを修学旅行のメニューで取り入れているなどの取組をしているところでございます。今、両国観光まちづくりグランドデザインで地域に入っておりまして、そこでも相撲協会の方が入っております。観光客も同様でございますけれども、地域の方も相撲、あるいは相撲部屋になかなか普段入ることができないということもありまして、3月の下旬に地域の方を対象に相撲協会ではありませんけれども、相撲部屋の協力をいただきまして、相撲部屋の見学、それからちゃんこ料理を力士に振る舞っていただく、そういったような地域の方を対象としたイベントを企画しております。地域の方が身近に、こういうところがあったんだということを、まず認識していただいて、それで地域の方が観光客にPRしていただくようになればと考えております。
 なお、補助金でございますけれども、日本相撲協会はご存じのとおり、国技である相撲を普及するという日本全国の、日本全体の公益財団法人でございまして、区から補助金の交付というのは、現時点では考えておりません。よろしくお願いいたします。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、39ページの北斎に着目した観光振興ですが、北斎通りは既にかなりきれいに整備されています。すみだ北斎美術館の周辺の環境整備とは、具体的にどのようなことを考えているのか、お伺いします。
◎産業観光部参事(中山誠君) 
 すみだ北斎美術館の開館に向けまして、環境整備というのは大変重要なものでございます。周辺の道路整備等につきましては、予算特別委員会等の場で所管のセクションがいろいろ答弁など申し上げてございます。ソフトの面も含めて、地域全体で北斎通りをもっと盛り上げていく必要がございます。現在、両国観光まちづくりグランドデザインの一環で、地域の方と話合いを進めているところでございます。ソフト面も含めて、どういった環境整備、回遊性向上だとか、にぎやかさを向上させるものがあるのかどうかを、地域の方の意見を聞いて、これから取り組んでまいりたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、70ページのおもてなしの展開についてですが、多くの外国人観光客は英語が通じないことが日本での観光の大きな問題だと言っています。特に、オリンピックの時期には多くの外国人観光客が来るでしょう。そのためには、多くのボランティアの通訳が必要になると思います。そこでお伺いしますが、現在、墨田区ではボランティアの通訳は何人ぐらいいるのでしょうか。観光振興のためには、墨田区として英語やその他の外国語ができるボランティアが何人ぐらい必要だと考えていますか。また、墨田区生涯学習センターでは英語の講座をやっていますが、抽選でなかなか参加できないとも聞いています。墨田区として、通訳ボランティアをもっと養成してはどうかと思いますが、ご見解をお伺いします。
◎産業観光部参事(中山誠君) 
 通訳のボランティアにつきましては、国際交流を担当しております文化振興課で所管しておりますけれども、およそ50人、1人の方が複数の言語を話される方もおりますので、延べにいたしますと約60人と聞いております。観光振興のためでございますけれども、観光案内所には英語ができる方が常時おり、そのほかの言語もできる限り対応しています。それから通訳電話などを通じて、いろいろな対応をしているところでございます。そういった中で、区民のボランティアの方が現在何人ぐらい必要かというような数値は、今考えていないので、ご了承をお願いします。
 それから、教育委員会で行っております地域学セミナーの一環としての英語の学習でございますけれども、教育委員会とも情報を共有しながら、通訳ボランティアの養成について、話をしてみたいと考えておりますので、ご了承をお願いいたします。